2026年7月4日(土)に、第8回 日本在宅医療連合学会大会 に参加して、「いぇーる in とかち」の活動を報告してまいりました。
開催場所は、札幌コンベンションセンター!

土曜日の午前中ということで、どれだけのご来場があるかを心配していましたが、想像以上の方に足を運んでいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

会場は、星槎大学の細田満和子先生と医療法人稲生会の土畠智幸先生を座長に迎えて、「小児在宅医療を通じた共生社会の実現」をテーマに、「いぇーる in とかち」から3名が登壇しました。
「みんな特別な一人」を支える地域づくりへの一歩
まずは土畠先生より「YeLL(いぇーる)」の 全体コンセプトと地域課題についてお話がありました。

- 「みんな特別な一人」
医療的ケア児本人だけでなく、きょうだい児、保護者、地域の支援者、一般住民のすべてを巻き込み、応援する体制を目指す。 - 地域の偏りと仕組みづくりの必要性
北海道179市町村のうち、医療的ケア児が在住する自治体は82(約46%)に留まり、人口1万人あたり1.5人程度。どの地域に生まれても必要なケアが受けられる持続可能な仕組みづくりが急務である。 - いぇーるinとかちの強み
特別支援学校、大学教員、自治体職員など、医療職以外の多様な専門性を持つメンバーが有機的に連携している点。
想いをカタチに!「まずはやってみよう」から始まる、いぇーるinとかちの実践
「いぇーる in とかち」より事務局を代表して松山さんから、まず運営全体についてお話しをいたしました。

- Yellとの出会いから、いぇーるinとかちを始めようとしたきっかけ。
- 限られた予算の中で、医療職以外のメンバー(10〜15人)が主導。
- 5つの活動軸(研修会、周知啓蒙、グリーフケア、ホームページ運営、五感De運動会)に分かれて自律的に活動。
- 認定特定行為業務従事者制度の活用。看護師以外の支援者が学校等の現場で医療的ケアを行える体制を構築し、インフラを拡大。
2人目に芽室町役場に所属する清末さんより、芽室町における医療的ケア児の保育所受入体制の構築をテーマに報告をしています。

- 保護者からの相談から保育所入所まで、短期間でさまざまな調整を完了。
- 成功の要因として、現場に重度障害児の相談支援経験があったこと。担当者に養護学校での勤務経験があったこと。首長のマニフェスト(発達支援システム)というバックボーンがあったこと。
- エレベーターの設置などのハード面整備に加え、町独自の要綱制定によるソフト面の支援体制を確立。
- 様々な課題はあったが、「見てあげたい」という現場の想いで調整は進んだ。
- 受入側(保育士)のチームワーク向上や、周囲の子どもたちへの好影響をもたらした。
- その経験を活かして、小学校入学までは2年間をかけて、細かな調整を実施。詳細な部分の調整を調整。
- 「みんなDe学ぶ」をテーマに「感覚遊び百選」「医療的ケア実践研修」など、医療職だけではなく多職種が参加し情報共有が出来る内容で研修を企画。
最後にちくだいKIP村田さんより、感情と経験に焦点を当てたイベント「五感De運動会」のお話をしています。

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- 運動会を企画する中で知った医療的ケア児。「何が出来るか」ではなく「まずはやってみよう」の気持ちで向き合っている。
- 勝敗ではなく「ココロが楽しむ」ことを重視。笑顔(10点)、泣き顔(30点)など、感情表現を評価する独自の採点方式を採用。
- 医療的ケアへの配慮をしつつも、過度な制限を設けず活動範囲を広げるアプローチ。
- 保護者のアイスブレイクを丁寧に行うことで安心感を醸成。
- 保護者そして兄妹も楽しめる環境つくり。
つながる仲間、そして次なる企画へ
報告後の質疑応答の時間では、イベントを開催する際の注意事項・新たに訪問看護を立ち上げて小児領域に踏み込む際のアドバイス・行政の方とネットワークを繋げるための方法など、多岐に渡るわたる質問を頂き、各地域で医ケア児等に関わる仲間が増えてきそうな喜びを感じています。

北海道・十勝に限らず、様々な場所でそれぞれの活動が実を結び、子ども達たち1人ひとりの幸せにつながることを願うばかりです。

最後に、一つの問いを置いて筆を置きたいと思います。
「もしあなたの隣に『特別な一人』がいたら、あなたは何を一緒に楽しみたいですか?」
そんな中、「いぇーる in とかち」では今年度も運動会&研修会の企画が進んでいます。
今後のお知らせを是非お楽しみに!!
寄稿者:平井 啓太
















