令和4年度 いえーるinとかち、2回目の研修会は4月に開催した芽室町に続いて、6月21日(火)に鹿追町で開催しました。
前回同様に、今回の講師も 北海道医療的ケア児支援センター・医療法人稲生会の土畠智幸先生です。
8月入園予定のSちゃんの受け入れに向けて、こども園の保育士さん、保健福祉課の保健師さんや関係職員、消防救急スタッフ、かしわのもり看護師が集まり、医療的ケア児支援の現状、人工呼吸器を必要とする子供についてのお話と実際の人工呼吸器やモデル人形を使った呼吸ケアの実際を学びました。
「今日はSちゃんの入園に向けた研修会なので、Sちゃんの名前を出して話しますね」と前置きがあり、法改正や法整備の背景や切れ目ない支援体制整備などの概要についてお話いただきました。
長期にわたり入院せざるを得なかった子どもたちが、今は在宅移行が可能になり、ご家族と当たり前の生活を当たり前に過ごす時代です。
「医療」単独で命を支えることはできるかもしれませんが、ご家族との「暮らし」や地域での「暮らし」は、医療にとどまらず、全ての人や価値観、支援によってより豊かになることを再確認する時間となりました。
Sちゃんも同じ。お友達との遊びを通して心を通わせるSちゃんの育ちや社会参加を応援したい。そんな気持ちが広がる研修会となりました。
研修後半は、24時間呼吸器をつけてサポートが必要な医療的ケア児の気管カニューレの使用方法や注意点、アンビューバックの実技をおこないました。
「地域にはどんな支援者がいて、どんな制度やサービスがあり、どのタイミングでどこに手続きすれば良いのか」という疑問に対応する「医療的ケアが必要なお子さんと家族のための支援ガイドブック」をご存じでしょうか?
既に医療的ケア児の保護者が声をあげて作成した「札幌市版」があり、私たち支援者は何度もページを開いて情報を得ているガイドブックです。
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ただ今、鹿追町自立支援協議会こども部会で “鹿追版” を作成中です。鹿追の保護者メッセージを加えるなど、鹿追らしさを盛り込んでいく予定です。
秋には完成予定ですので、お楽しみに!