いぇーるinとかちでは、2021年10月11日札幌の医療法人稲生会:土畠智幸先生にお越しいただき「子どもとの死別に伴うグリーフについて」の勉強会を行いました。
まだ一般にはあまり聞き馴染みのない「グリーフ」という言葉は、「何らかの喪失に伴う悲嘆、死別のケア」という意味だそうです。
土畠先生は、支援者がケアするのではなく対等な立場での関わりを望むことから「グリーフケア」ではなく、あえて「グリーフ」という言葉を使っているという導入部分からも「グリーフ」は「する人・される人」ではないということを認識し、確認しながらお話を聞かせて頂きました。
グリーフに関する活動として、当事者があくまでも研究としてテーマに沿った探究を行う「当事者研究」や平日毎日実施された「みらいつくり食堂」、札幌の地下歩行空間で行われた「写真展」など、どの活動も医療者との深い関係があるからこそでき、また更に深まっていく活動なのだと実感する内容ばかりでした。
どんなグリーフも乗り越える必要はなく、「克服」ではなく、言葉にして伝えることで「物語」として形を変え、悲しみに堪えられるとのこと。
「物語に変えられ、それを物語れることが学びにつながる」という今回のお話は、グリーフに関わる私たちの大きな学びとなりました。
今後のいぇーるinとかちでの取り組みに活かしていきたいと思います。
ありがとうございました。