昨年10月26日に、北見地域基幹相談支援センター ささえーる美幌 の主催で開催された【第12回 北見地域医療的ケア児等支援者研修会】にて、いぇーる in とかちの活動報告をさせていただきました。
第12回 北見地域医療的ケア児等支援者研修会チラシ主催者による挨拶の後は、北見赤十字病院小児科 安藤明子先生より「医療的ケア児のNICUからの在宅移行について」をテーマにご講演で、NICU(新生児集中治療室)の役割や在宅移行支援について実例を交えて、わかりやすく説明くださいました。
安藤先生の優しい人柄がにじみ出たお話で、参加者からの感想では「安藤先生の退院はゴールではないという言葉が印象的でした。ご家族にとって退院は、そこからが家族での生活が始まりであることを意識して支援につなげていきたいと思いました。」と綴られています。
実践報告では、北見市内で新たに医療的ケア児支援を開始された介護保険事業所「たんぽぽ」での支援開始に至るまでの経緯や支援内容等の報告と北見地域における医療的ケア児支援の現状。
そして、十勝地域の「いぇーる in とかち」の取り組みを、内藤聡と松山なつむの二人で報告させていただきました。
「帯広の行っている取り組みがとても良く、北見でも活動が広まるといいなと思いました。」
「北見地域以外での支援の取り組みを聞く機会は中々ないので、貴重なお話を聞くことができてとても良かったです。」
「他機関連携で、いぇ-るを立ち上げ、活動が続いているのはすごいと思いました。」
「北見地区やオホーツク地区でも出来たらいいなぁと思いました。」
などのご感想も頂き、仲間がつながれば何かできるというメッセージとYellが少しでも届いたとしたら、とても嬉しいです。
会場には当時者のご家族も参加され、ディスカッションでは体験談やこれからの決意など、会場の皆さんの心に響くお話をしてくださいました。
「この20年30年での時代の変化、障害がある中でも子育てしやすい世の中になってきているのだと本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。当たり前ではなくて感謝しながら生きていきたいと思いました。」
「自分の経験と重ね合わせてしまって、度々自然と涙が流れていました。子どもたちの生命力の強さと向き合う家族のパワーなど我が家も、まだまだ出来ることがあるのかもと思いました。私の知らない所で子どもが、みなさんと繋がっていることも知り、子どものパワーは無限だなぁと。色々な方とのつながりを増やしてくれているなぁと、つくづく感じました。」
いぇーる in とかちの取り組みを他の地域で報告する機会をいただき、これまでを振り返り、何を大切にしてきたのかを改めて整理することができました。そして、これからも十勝らしく伸び伸びを活動していきたいと思います。
最後になりましたが、この様な機会を与えてくださった、北見地域基幹相談支援センターささえーる美幌の医療的ケア児等コーディネーター 奥瀬明博さん、参加してくださった北見地域の皆様に感謝申し上げます。