2015年から始まった「北海道小児等在宅医療連携拠点事業」
札幌の 医療法人稲生会 さんがそれより以前から独自事業として初めておられた、医療的ケアが必要な子どもさんが札幌以外の地域でも暮らせるようにと応援する活動がありました。
まだまだ未知の世界の、医療的ケアを必要とする子どもさんの在宅生活。
それを支援するための具体的な方法や情報提供などを、全道各地域に出向いて応援する活動。
そこに、2015年からYeLLの事業が重なるかたちで、土畠先生(医療法人稲生会 理事長)が中心となり、全道各地で意見交換会や研修会を開催されていました。
そんな中で、十勝にも何度も足を運んでくださり、医療的ケアが必要な子どもたちが置かれいる現状や課題を話す機会がありました。
土畠先生の「十勝でも何かやってみないですか?」という “つぶやき” がきっかけで、まずは「シンポジウム」を開催してみることになったのが2016年でした。
それから一年余り・・・
「とかちのちから YeLLの想い・実行委員会」という名のもとに集まったメンバーにより、ワイワイガヤガヤとシンポジウムの企画が進められ、幾度となく打ち合わせを重ねながら可能な限りの万全な準備を整え、2017年8月25日の記念すべき日を迎えました。
北海道ホテルの会場を埋め尽くした200人余りの来場者が見守る中、18時30分・・・五十嵐実行委員長(十勝リハビリテーションセンター・理学療法士)の開会の辞を皮切りにシンポジウムがスタートしました!
登壇者のトップバッターは・・・僭越ながら、ワタクシ[有限会社イフ ]内藤 憲孝が恥ずかしながらも登壇(汗)
「オンリーワンのモノ創り」というタイトルで、イフが関わらせていただいたシゴトの中でも、特に想い出が深い、茨城県と奈良県のお客さまの話をスライドを交えながらご紹介させていただきました♪
お次は、お話を楽しみにしている方も多かった[出張理美容サービスVESS ]代表・長岡 行子さんです。
出張理美容という分野を日本で確立し、十勝にしっかり根付きながら全道、全国に羽ばたいて活躍を続ける長岡さんのお話はとってもワクワクする多彩なもので、途中で車いすの方への着付けに活用されている技を「和装の早着替え」という形で披露していただき会場全員がビックリ仰天! 時が経つのを忘れてしまうほど素晴らしいものでした♪
三番目に登壇していただいたのは、「とかちのちから」となるルーツであり、とかちのレジェント的な存在といっても過言ではない[ゆうとネット]前代表・小栗 静雄さん(NPO法人 十勝障害者サポートネット ・理事長)から、「ゆうとネット」の話しをはじめとするこれまでの活動(ご活躍)について熱く語っていただきました!
※「ゆうとネット」とは… 2000年、医療的ケアを必要とする「ゆうと君」とその家族のサポートをするために、とかちの医療・福祉関係者らで結成した団体で、看護師などの有資格ボランティアの募集を中心に、医療的ケアの学習や、自分たちがしなければならないことについて考え、幅広い活動をされていました。
最後の登壇者となる[こまどり父母の会]松山 美由紀さんからは、帯広肢体不自由児(者)こまどり父母の会の成り立ちから、主な行事や事業内容をご紹介していただき、その父母の会に参加してよかったことを想い出とともに語っていただきました。
4名の登壇者から、医療的ケア児への支援について話題提供をしていただき、フロアからの質疑応答などのやりとりを経た後は、北海道から小児等在宅医療連携拠点事業を受託されている[医療法人稲生会 ]理事長・土畠 智幸先生から総評と未来に向けてのメッセージををいただきました。
最後に、YeLL in とかちマップ担当の、吉田さん(十勝リハビリテーションセンター・理学療法士)から、本日の来場者の皆さまにお配りした「おでかけマップ(サンプル版)」の紹介と、今後展開予定のWEBを使った「おでかけマップ(デジタル版)」の説明をさせていただきました。
その後、実行委員の松山さん(訪問看護ステーションかしわのもり)の閉会挨拶によりシンポジウムの幕が静かに閉じられました。。。
ふとした “つぶやき” からスタートした「とかちのちから YeLLの想い 〜医療的ケア児に関するシンポジウム〜」は、多くの方の応援とご協力をいただき、無事開催する事ができました。
「YeLLの想い」、「みんなとくべつなひとり」
医療的ケアが必要なこどもたちも、当たり前の暮らしを、とかちでも。。。
これからが、ちからのみせどころ… チームとかちで考え、皆さまと一緒に行動していきたいと、心新たにした一日となりました。
最後になりましたが、改めてご参加下さいました皆さま、支え応援して下さった全ての方にお礼を申し上げます。
今後とも「YeLL(いぇーる) in とかち」を、よろしくお願い致します。
YeLL in とかち 実行委員一同