2021年10月10日、初開催から2年ぶりに医療的ケア児とそのご家族を対象とした「五感De運動会」を開催しました!
「医療的ケアを必要とする子ども達が主役になる運動会って、どんな運動会なんだろう…???」
初開催となった2019年の第1回運動会はそんな疑問からスタートしつつも、大盛況に終えることができました。
さて、次はどんな戦略で攻めていこうか…と検討している中、2020年にはCOVID-19の世界的大流行が 2020年の「五感De運動会」の開催を不可能としてしまった。
その代わりに「ちくだいKIP」の村田浩一郎理事が監修した、「医療的ケア児のご家族のためのストレッチング動画 上半身編 & 下半身編」をいぇーる in とかちのYouTubeチャンネルにて公開しています。(ぜひご視聴ください!グッドボタン、チャンネル登録も!笑)
そして2021年、今年はどうしようか…。この状況で、やっぱり開催は不可能なのか…。しかし、「今年は運動会やらないの?」といったご家族の声を聞き、なんとか開催できないかといぇーるメンバーで会議を重ねました。
その結果、今年は規模を縮小し感染対策を徹底した中で開催させていただこう!という結論に至りました。
天高く馬肥ゆる秋、紅葉も赤く色づく運動会当日
今回の開催地は、鹿追町の総合スポーツセンター
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、いまだ予断を許さない状況であるため、感染対策を徹底しながらの受け付けとなりました。
さあ、いよいよ「五感De運動会」の始まりです!
まずはお父さんお母さんによる応援合戦「I was 棒 to love you」
Queenの「We will rock you 」に合わせて棒を倒さないようにキャッチしながらリレーしていくという準備体操としてはとても難しそうな印象…。
まずは赤組!お父さんお母さんとちくだいKIPのみなさんが協力し失敗と成功を繰り返し、最後の挑戦で見事6回成功!
続いて負けじと白組の挑戦。順調に回数を重ねるもあと一歩及ばず…、5回という成績!
一緒に挑戦してくれた村田理事の泣きの一回で挽回を図るも…記録はなんと1回…(泣) 今回の応援合戦は赤組の勝利!子供たちにも応援が届いた、そんなひと時。
応援合戦の後はいよいよ子どもたちが主役の競技へ!今回はちくだいKIPのみなさんが考案した3つの種目で楽しみました!
1.エアトラ障害物競走
五感De運動会でお馴染みのエアートランポリン!抱っこしながら家族全員で力を合わせてゴールを目指しました!そんな中でもやはりお父さん強し!抱っこしたまま、あれよあれよとエアトラの上を駆け抜ける!「写真撮影するちくだいKIPの皆さん」という変わった障害物を避けつつ、バッチリ、ポーズや笑顔も決めちゃう、みんなとっても素敵!
2.タオルブランコリレー
バスタオルの四角を掴んで、揺られながらUターンしてゴールを目指す。
最後はお母さんもバスタオルに包まれ運ばれるなど、家族全員で楽しみました!
3.ゆらゆら巨大風船タッチ
障害物競走に続き、こちらもエアートランポリンの上で!なんと用意していた風船が割れるハプニング…!?そこはちくだいKIPのみなさんの万全の準備によりあっという間に2個目が登場、気を取り直して再開。最初は白組、協力しながら風船を繋ぎました。続いて赤組、風船が割れたとき怖かったけど、みんなで跳べばなんのその、最後は笑顔で飛べて良かった~!
すべての競技が終了し結果発表ー!!!
今回も、前回と同様に「五感で感じて、心が動いたら」 ポイントGET!
・・・を、すっかり忘れており、、、それだけ夢中にさせてくれる充実した楽しませていただいた時間
今回は競技の結果だけ、
2勝1敗で白組の優勝となりました!!!
最後は頑張って参加してくれたお子さんたちに賞状授与&全員で記念撮影
2021年の五感De運動会は、またもや大盛況のうちに幕を閉じました。
今回も、我々は「医療的ケア児の一人一人が主役になれる」をテーマに子どもたち、ご家族のみなさんと最高の時間を過ごさせていただきました。こんな時だからこそ、少しでもなにかできないかと考え抜いて、開催できたこと、非常に貴重な時間となりました。
私個人としては今年も開催は難しいのではないか?・・・と、どうしても後ろ向きな気持ちになっていました。
ですが、いざ開催してみると「楽しい」「驚き」「風船怖い…」などみんなが見せるいろいろな表情や感情に「このような経験をもっとしてもらいたい!」と改めて思えた、あっという間の60分でした。
来年はもっとも~っと大勢のお友達と一緒に色んなワクワクを…!!
「五感 De 運動会」、次回もどうぞご期待ください。
十勝リハビリテーションセンター
理学療法士 伊藤 宗一朗