「体」を「操」る楽しさを!!「ちくだいKIP」さん♪

「体」を「操」る楽しさを!! 一般社団法人 ちくだいKIP

皆さまこんにちは(^^) とかちの仲間情報発信インタビュアーの平井です!

夏の暑さも過ぎ去り、だんだん涼しくなる空気に寂しさを感じますが・・・「食欲の秋だ!」と気持ちを切り替えて、前を向いて頑張っていきましょう!

さて、今回ご紹介させていただく十勝の仲間は、いぇーる in とかちの「五感De運動会」を全面的にサポートしてくださっている『一般社団法人 ちくだいKIP』さんです。

さっそく、代表理事の山田 共彦(Yamada Tomohiko)さんに話しを伺います。

「体」を「操」る楽しさを!! 一般社団法人 ちくだいKIP 代表理事の山田共彦さん

―― ちくだいKIPの設立について教えてください。

山田:私が帯広畜産大学(以下:畜大)在籍中の1年次に、畜大の先生をされている村田先生(現・ちくだいKIP理事)がオリンピックメダリストを招いてイベントを開催しました。 それまで、体操はテレビでも観ることは無くどちらかと言うと関心の低いスポーツでしたが、間近で見る体操に息をのむほど、感動を与えていただきました。

それをきっかけに、元・体操選手でもある村田先生に「バック転を教えてください」とお願いしたことが全ての始まりです。

その後、学生内で仲間を集めて「畜大体操部」を立ち上げて、私が初代部長となりました。 それから1年後には村田先生の勧めで大会に出場することになります。

畜大体操部での大会出場の思い出

大学時代の山田代表(写真右から2番目)

他のチームと比べても技のレベルが低いことや、どうしてもミスをしてしまうことへの恥ずかしい気持ちを拭えぬまま大会に臨みました。

それでも他のチームや審判団のみなさんが、私達の努力の結果を認めてくれ、「他人と比べるだけでなく、自分自身の目標に向けて頑張る」ということの大切さを身をもって実感しました。

私自身、人前に出る事が得意ではなかったのですが、ここでの経験で「出来ないことを恥じずに、一生懸命頑張ることの大切さ」を学びました。

その後、色々な経験をして、大学を卒業します。 改めて、自分にしか出来ないことは何だろうと考えた際、「十勝で築き上げてきた人間関係、特に村田先生との出会いを活かしたい」という気持ちが大きくなり、村田先生と『ちくだいKIP』を立ち上げ、代表を務めることになりました。

 

―― 恩師との出会い、そして多くの素晴らしい経験と様々な方々との出逢い。 ちくだいKIPの立ち上げには様々な想いが積み重なっていたのですね。

山田:そうですね。ですから、ちくだいKIPに来てくれている子ども達には、「身体を動かすことは楽しいな」「また次も頑張りたいな」と感じて欲しいです。

教室でのコーチングを通して、身体を動かすことに対するポジティブなイメージを育ててあげることを、とても大切にしています。「できなくても楽しめる」がわかれば、学校の体育だってイヤにならないし、この先いろいろなことにチャレンジする土台になると考えています。

「体」を「操」る楽しさを!! 一般社団法人 ちくだいKIPさん

―― なるほど。具体的にどんな関わりを行なっているのですか?

山田:ひとりひとりのチャレンジする気持ちを見逃さない、頑張っている姿を認める、できる・できないにこだわらず遊びの延長で楽しめる、ということを心掛けています。

結果的に、「楽しく遊んでいたら技が出来るようになっていた!」というのが理想ですね(笑)。

私が大学生の時に経験した「何かを認められる嬉しさ」+「頑張る理由や目標は他人と違っても良い」を子ども達にもぜひ知って味わって欲しい!そして、楽しみ方は自分達次第で無限大にある事に気付いてくれたら最高!これらが出来る環境を目指して、週1回のミーティングで、スタッフ全員で情報共有しています。

また、親御さんの力もとても大切です。 子ども達は色んな人から近くで声を掛けられて、褒めてもらえる事で自信にも繋がるし、色んな場面で頑張れるようになる。 それが積み重なれば、たくさんの場面でハッピーになれる!そんな風に考えています。

「体」を「操」る楽しさを!! 一般社団法人 ちくだいKIPさん

―― 親御さんの応援も大切なんですね!

山田:もちろんです! 応援というのは、とてもポジティブなものです。 応援されれば前向きに考えて頑張れるようになります。

―― ありがとうございます。 一昨年(2019年11月)に行なわれた「五感De運動会」について、その当時の心境や想いなどお伺いします。

山田:初めて話しを聞いたとき、何が出来るのだろうと不安もありましたが、村田先生やスタッフの皆さんと相談をしていくうちに、私たちに出来ることがあるのなら、精一杯のことをやって楽しんでもらおう!とポジティブに考えました。

そのあとは、スタッフ間で色々なアイデアが飛び交い、ワクワク感でいっぱいでした。

「体」を「操」る楽しさを!! 一般社団法人 ちくだいKIPさん

―― 何とポジティブな皆さんなんでしょう(笑) ちくだいKIPさんの中で、医療的ケア児・者との関わりは今まであったのでしょうか?

山田:それまでは、直接的な関わりはありませんでした。 運動会当日に色々なお子さんと関わって、様々な表情を見ることが出来ました。

五感に訴えかける体操」という私達も未知な部分でしたが、楽しんで貰えたのなら嬉しいです。。。

それと、以前にちくだいKIPに通っていた生徒のご兄妹に医療的ケア児のお子さんがいて、お母さんとちくだいKIPで楽しい時間が過ごせないかなという話しをしていました。 五感De運動会にその子が来てくれて、楽しそうに参加をしてくれている様子から、お互いの希望を叶えることが出来たんだと非常に感動しました。

「体」を「操」る楽しさを!! 一般社団法人 ちくだいKIPさん

―― 山田さんの考える「体操」とは何でしょうか?

山田:鉄棒や跳び箱を使った体操だけが、体操ではないと思っています。

」を「」ると書いて「体操」。 私達が日常で行なう、歩く・座る・立つ・寝る・呼吸なども「体操」として捉えることが出来ると思います。

だから、「体操を楽しむ」というのは、自分の体を思うように操れた楽しみであり、色んな人が参加・体験できることなのです。

「体」を「操」る楽しさを!! 一般社団法人 ちくだいKIPさん

―― 人それぞれの体操があり、ひとりひとり違う体操の楽しみ方があるのですね(*‘∀‘) さて、最後に、ちくだいKIPさんの自慢を教えてください!

山田:毎日子ども達と笑顔で関わってくれているスタッフみんなですね。 うちのスタッフは、新しいことに立ち向かうときに尻込みするような人が全然いません。 全員がワクワクに向かって楽しんでチャレンジすることが出来ます。 代表の私が先頭で指揮をとらなくても、推進力がハンパないです(笑)

「体」を「操」る楽しさを!! 一般社団法人 ちくだいKIPさん

そんなパワー満ち溢れる「ちくだいKIP」さんは、医療的ケア児の親御さんに向けたストレッチ動画を紹介してくれています。

 

また、リアルで集まれない状況の中でも試行錯誤を繰り返して、「体操を楽しんで欲しい」という願いから、水面下で何やら模索中・・。 乞うご期待です!!

ちくだいKIPで新たな試みにチャレンジするためのミーティング風景

コロナ禍で大変な時期に取材を受け入れてくださったこと、この場を借りて改めてお礼をさせてください。山田代表をはじめ、ちくだいKIPの皆さん本当にありがとうございました。

一般社団法人 ちくだいKIP(非営利型一般社団法人)
住所:帯広市稲田町西2線11番地 帯広畜産大学体育館
電話:080-9355-7295(代表)
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